クイックハック完全ガイド#
サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077) において、クイックハック(Quickhack)はハッカー特化型の「手札」だ。スキャンした対象に即座に起動する方式で、弾薬を撃つことも武器スロットを占有することもなく、あらゆる効果はネットランニング・デックのメモリプール(RAM)から差し引かれる。この記事はクイックハックに特化したハンドブックであり、各カードの実際の仕組み、RAM消費レンジ、使いどころを1枚ずつ解説する。ハッカー体系全体の枠組み(スペシャライゼーションツリー、ネットランニング・デックの製品ライン、ブリーチング・プロトコル)は「ハッカーシステム」項に譲り、対応するサイバーウェアスロットの徹底解析はサイバーウェアシステムを参照してほしい。
現行バージョン(2.0以降、『幻奏(ファントム・リバティ)』を含む)の仕組みだけを扱う。古い頃の攻略表に出ていた「EMP」「ソウルキラー」「サーマルビジョン」風の名前は、現行では改名されたか、そもそも存在しない。古い表をそのまま見てカードを組み合わせるのはやめよう。
まず2つの前提:アップロードと検知#
クイックハックの判定基準はすべて「アップロード」という動作の上に成り立っており、その環境がリスクレベルを決める:
- 非警戒(見つかる前)のアップロードは無害。敵に発見されていない状態なら、スキャン済みの対象へどんなクイックハックを起動しても警報は鳴らず、妨害も受けない——ステルス型の要諦は、暗い場所で拠点の敵を1人ずつ指名し、敵が異変を悟った頃にはすでに半数が消えている、という進め方にある。
- 戦闘中に検知されると妨害を受ける。戦闘に入ると、サイバーウェア系の電子装備を持つ敵ユニットがアップロードを妨害する:ハックは中断され、効果は短縮され、場合によっては逆に自分自身へ逆流してくる。敵ハッカーに当たったら最優先で射撃目標を切り替えて処理するか、視界から離れてから改めてアップロードし直す。
- カメラとドローンは無料の接続ポイント。ネットワーク接続済みのカメラを1つ制御すれば、その視点でスキャンとアップロードができ、体を出す必要がない——大半の拠点攻略で最も安全な幕開け方はこちらだ。
- 接続済みユニットは連鎖する。位置特定(Ping)で同一ローカルネットワーク内の接続済みユニットを全て露出させた後、感染(Contagion)や過熱のようなハックはネットワークを伝わって広がる。ネットランニング・デックの特性ボーナスはさらに波及範囲を広げる。
クイックハックリスト(現行バージョンに実在するものだけ)#
| ハック | 分類 | 効果ひとこと | RAM消費レンジ |
|---|---|---|---|
| 位置特定(Ping) | 隠密 | 対象と同一ローカルネット内の全接続ユニットをマーキング | 約0〜3 |
| 注意散漫(Distract Enemies) | 隠密 | 対象を音源へ引き寄せ、持ち場から動かす | 約1〜2 |
| 笛(Whistle) | 隠密 | 対象を指定場所まで呼び寄せる | 約1〜2 |
| 光学再起動(Reboot Optics) | 隠密 | 対象を短時間失明させる | 約2〜4 |
| ソニック衝撃(Sonic Shock) | 隠密 | 対象を沈黙させ、救助も警報も出せなくする | 約2〜4 |
| 遠隔停止(Remote Deactivation) | 隠密 | カメラ・ターミナル砲塔などを遠隔で電源断 | 約2〜4 |
| 短絡(Short Circuit) | 戦闘 | 電撃ダメージ、機械・電子対象にボーナス | 約3〜6 |
| 過熱(Overheat) | 戦闘 | 対象に持続燃焼、高温の圧制を併発 | 約3〜6 |
| 感染(Contagion) | 戦闘 | 毒の持続ダメージ、ネット伝播で近くの敵へ拡大 | 約4〜8 |
| シナプス燃焼(Synapse Burnout) | 戦闘 | 高威力の単体直撃、HP高めの敵の専用に | 約4〜9 |
| 移動阻害(Cripple Movement) | 支配 | 対象の移動速度を大幅に低下 | 約3〜5 |
| 武器故障(Weapon Glitch) | 支配 | 対象の武器を詰まらせて不発させる | 約3〜5 |
| 記憶削除(Memory Wipe) | 支配 | 自分に対する記憶を消去、離脱の決め手 | 約3〜5 |
| 手榴弾起爆(Detonate Grenade) | 支配 | 敵が装備中の手榴弾を炸裂させる | 約2〜4 |
| 自殺(Suicide) | 最終奥義 | 通常敵にその場で自らを終わらせる | 約8〜12 |
| サイバーサイコシス(Cyberpsychosis) | 最終奥義 | 対象を離反させて仲間を攻撃させる | 約6〜10 |
| システム崩壊(System Collapse) | 最終奥義 | 大ダメージ加工麻痺、通常敵にはほぼ即死級 | 約6〜10 |
| ブラックウォール・ゲートウェイ(Blackwall Gateway) | 最終奥義 | ブラックウォールの力で大ダメージ、カント(Canto Mk.6)必須 | 約10〜14 |
RAMレンジは「普通〜伝説(レジェンダリー)」品質の目安。実際の数値は品質、知性スペシャライゼーションのコスト低減、サイバーウェアの特性によって上下する。ゲーム内の強化プレビュー表示を正とすること——消費数値を暗記する意味はなく、「桁の大きさ」だけ覚えれば足りる:隠密系は通常攻撃として、最終奥義系は切り札として温存する感覚だ。
効果別の分類別判定基準#
隠密と視界系:戦闘を自分のテンポで始める#
共通点は RAM が安く、アップロードはほぼ即時。価値は情報とポジションのすべてにある:
- 位置特定(Ping):戦場全体を照らす初期手。接続済みユニットに撃てば同一ローカルネット内の全敵・カメラ・砲塔の位置が露出するため、ハッカーの拠点攻略では毎回最初の一手になる。
- 注意散漫(Distract Enemies)/笛(Whistle):敵を釣り出す2種の道具。前者は音源へ誘導し、後者は自分の位置へ呼び寄せる。巡回ルートから引き剥がし、路地裏へ1人ずつ処理していくのがステルス遂行の骨格だ。
- 光学再起動(Reboot Optics):短時間の失明。移動ルートに数秒の窓を開けるのに使う。あるいは機関銃砲塔を一時失明させて迂回する。
- ソニック衝撃(Sonic Shock):対象の沈黙化。沈黙した敵は救助も警報も出せないため、ステルスでミスを犯した際に警報拡大を防ぐ安全装置になる。はぐれた歩哨の処理に特に適する。
- 遠隔停止(Remote Deactivation):遠隔でカメラ・砲塔・自動扉などの機器を落とす。物理的に回り込むより、1回の停止で安全な通路が直接開くほうが多い。
直撃ダメージ系:点殺と爆発火力#
- 短絡(Short Circuit):電撃ダメージ。ドローン・ロボット・重サイバーウェア化の敵に対して天然的なボーナスがあり、最も安価で高頻度な点殺手段。純粋な生身ユニットにも有効だが、ボーナスは乗らない。
- シナプス燃焼(Synapse Burnout):戦闘系で最も高価な単体爆発。ダメージは直接HPを削るため、HP高めのエリート専用。雑魚に使うのは RAM の無駄遣いで、「1人を一瞬で蒸発させたい」局面に残しておく。
持続ダメージ系:毒と炎の敷き込み#
- 過熱(Overheat):対象に持続燃焼を起こす単体燃焼圧制。遮蔽物に隠れる敵に有効で、燃え上がった敵は遮蔽物の後ろに落ち着いて立っていられない。
- 感染(Contagion):毒の持続ダメージ。しかもネットワークを伝わって対象付近の接続済み敵へ拡大する。敵が集まる拠点で最初に感染を敷けば、ダメージは自動で雪だるま式に膨らむ。
- 継続ダメージのコツ:過熱・感染のダメージは持続時間に応じた回数刻みで処理され、尺はオーバークロック(Overclock)でリセットできる。RAM が底を突いたときはオーバークロックで1手継ぎ足せば、毒と炎は燃え続け、メモリ全満をただ待つ必要がない。
行動制限系:速度を支配と交換する#
アップロード時間は隠密系より長いが、その代わりに敵の戦力を直接奪う:
- 移動阻害(Cripple Movement):対象はスローモーションの動きで撃ち合いの標的になる。銃撃戦では先に掛けてから仕留める。エリートが肉薄してきた局面では、どんな火力ハックより命を救う。
- 武器故障(Weapon Glitch):対象の武器を詰まらせて不発させる。撃ち合いの前に一手撃てば、相手は逃亡するかブレードを抜くしかない。
- 記憶削除(Memory Wipe):自分への記憶を消す。発見されたが警報がまだ鳴っていない瞬間に使えば、戦闘はまるごと無かったことになる——ステルス型の最後の保険だ。
- 手榴弾起爆(Detonate Grenade):腰に下げた手榴弾をその場で炸裂させる。脅威を除去しつつ範囲爆発を1発無料で得る。対象が本当にグレネードを持っているか確認を忘れないこと。
終結系:一刀両断の切り札#
RAM 消費はゲーム全体で最高水準、アップロードは秒単位。起動のたびに事前の予算計算が必要になる:
- システム崩壊(System Collapse):通常敵にはほぼ即死で、掃討効率の天井。エリートに対しては大ダメージ加工麻痺に変わり、最終奥義系で最も汎用性が高い。
- サイバーサイコシス(Cyberpsychosis):対象を離反させて仲間を攻撃させる。「敵同士が撃ち合う」時間窓を生み、エリートに対してリターンが最大。
- 自殺(Suicide):通常敵にその場で自らを終わらせる。RAM 負担は大きいが、重装甲ユニットに対しては代わるものがないほど効率的だ。
- ブラックウォール・ゲートウェイ(Blackwall Gateway):『幻奏』で追加された最強クラスの爆発火力。ドッグタウンの名物ネットランニング・デックであるカント(Canto Mk.6)を装備してようやく解放され、ハッカー型の卒業後に到達する究極の回答だ。
会心とダメージ型ハック#
現行バージョンでは、ダメージ型クイックハックの処理は会心(クリティカル)判定に参加する——短絡やシナプス燃焼の直撃、過熱・感染の各刻みの持続ダメージは、いずれも会心が出得る。ただしクイックハックは既定ではキャラクターの武器系会心特性を食べない。会心を乗せたいなら循環系(ルーデンス系)の専用サイバーウェアに頼る:
| サイバーウェア | スロット | クイックハック会心率 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| バイオコンダクター(Bioconductor) | 循環系 | 15〜35% | 安定した常時ボーナス、他の循環特性と両立 |
| COX-2(COX-2) | 循環系 | 80〜100% | 会心特化、ハック会心を常態に変える |
判定基準は2つ。1つ目は、会心はダメージ型ハックにだけ乗り、支配系・隠密系は会心に関与しないこと。構築時に記憶削除へ「会心一撃」を期待してはいけない。2つ目は、COX-2 の高会心率は刻み回数の多い感染・シナプス燃焼との相性が最良で、純支配型の系統に載せるのは循環スロット1枠の無駄遣いだ。
RAM の消費と回復#
RAM(メモリ)はクイックハック唯一の「弾薬」であり、管理の発想は3本しかない:
- 拡張:ネットランニング・デックのクラスがメモリプールの上限と還元速度を決め、知性スペシャライゼーションツリーが上限をさらに押し上げる。
- コスト低減:ブリーチング・プロトコルによる減費、知性特性の RAM ディスカウントはいずれも分類単位で効く。先にブリーチングしてから起動するのがハッカーの定型の初手だ。
- 緊急措置:RAM が底を突いたときは、オーバークロックで HP を RAM の代わりに使って起動を続けられる。仕組みの詳細と危険ラインは「ハッカーシステム」項のオーバークロック専節を参照。
回復速度はデックの品質と特性ボーナスの影響を受け、戦闘内外で回復速度は異なる。非警戒時はより速い。最終奥義系を2連発すれば RAM はほぼ空になるため、予算の見当が付かないなら連射しないこと。
推奨する持ち込み構成#
デックのハック枠には限りがあるので、何を持ち込むかはプレイスタイルで決める:
ステルス構成#
| 枠 | ハック | 使いどころ |
|---|---|---|
| 1 | 位置特定(Ping) | 開戦前に戦場全体を露出 |
| 2 | 注意散漫(Distract Enemies) | 歩哨を釣り出して剥がす |
| 3 | ソニック衝撃(Sonic Shock) | はぐれた対象を沈黙させて警報を防ぐ |
| 4 | 記憶削除(Memory Wipe) | 発見されたら記憶を消して離脱 |
火力構成#
| 枠 | ハック | 使いどころ |
|---|---|---|
| 1 | 短絡(Short Circuit) | 高頻度な点殺と機械系ボーナス |
| 2 | 感染(Contagion) | 毒を敷いて伝播 |
| 3 | シナプス燃焼(Synapse Burnout) | エリートの指名 |
| 4 | 移動阻害(Cripple Movement) | 銃撃戦前の保険 |
掃討構成#
| 枠 | ハック | 使いどころ |
|---|---|---|
| 1 | 感染(Contagion) | 密集した敵への初手 |
| 2 | システム崩壊(System Collapse) | 1体ずつ即死で更地にする |
| 3 | サイバーサイコシス(Cyberpsychosis) | 敵同士の内乱を生む |
| 4 | 手榴弾起爆(Detonate Grenade) | 範囲爆発を1発無料で得る |
火力・掃討の両構成とも、循環スロットに会心狙いのサイバーウェアを載せるのが良い。汎用解はバイオコンダクター(Bioconductor)、極限を狙うなら COX-2。デック選びでは、火力主体なら戦闘ハックのダメージを強化する Netwatch 系、蔓延掃討なら Tetratronic Rippler 系列が適合し、具体的型番と位置づけの違いは「ハッカーシステム」項のデック章を参照してほしい。
よくある質問#
質問:ハックのボタンが灰色で押せないときは?#
可能性は2つ。RAM 残額がそのハックの消費を支払えないか、対象の品質が手持ちカードの処理上限を超えている(低ランク版は一部のエリートに無効)。前者ならブリーチング・プロトコルで減費するか RAM 回復を待ち、後者ならハックの品質を強化する。
質問:ハックが中断されるのはなぜ?#
自分が検知された状態にあり、かつ対象の仲間に敵ハッカーがいる。敵ハッカーはアップロードを妨害し、時に逆流させてくる——先に射撃目標を切り替えて処理するか、視界を離れてからアップロードし直すこと。ステルス状態ならこの問題は起きない。
質問:感染と過熱はどちらを先に鍛えるべき?#
敵の配置で決める。敵が密集しローカルネット接続のある拠点なら感染。伝播リターンが雪崩式に膨らむ。単体のエリートや遮蔽物へ隠れる相手なら過熱。圧制が強い。両者は衝突しないため、主流のハッカー型なら2枚とも持ち込む。
質問:クイックハックはボス戦で使える?#
支配系はボスに対して概ね有効:移動阻害と武器故障は、ボス戦でハッカーが生き延びる最も安定した手段だ。最終奥義系と直撃ダメージ系はボスに対して大幅に効果が落ちるか無効化されるため、最終奥義1枚でボスを蒸発させる期待は禁物——ボス戦でハッカーの本来の役割は場を制御することであり、出力は武器に委ねる。
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- スキルシステム:知性スペシャライゼーションツリーの割り振りルート
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