ハビタット建造#
建造システムの全体像#
『プラネットズー2』(Planet Zoo 2)の建造体系は初代を土台に全面的な効率アップが図られた。まず全体の認識を先に固める。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ブループリントと逐件建造の併用 | ブループリントはいつでも設置して効率を上げ、逐件建造は精度を守る |
| 自由配色(flexi-colour) | 物件のカラーカスタマイズ |
| スケール・ミラーリング・再配色 | 1点でも全体でも変換に対応 |
| パスツールの4モード | 直線・曲線・描画・スタンプ(詳細は パスシステムとゲスト導線の設計) |
| ネイチャーブラシ | 植生と岩の大面積敷設(詳細は ハビタットの植栽と環境演出) |
| 景観テーマ | 新規4テーマ + 初代からの復帰5テーマ |
本ページは陸上のハビタットの骨格、すなわち地形と囲いに焦点を当てる。植生の詳細は植生ページへ、パスと導線はパスページへ、バードハウスと水族館の二つの特殊施設はそれぞれ専門ページへ譲る。
建造の前に:三枚の設計図#
一区画を手にしたら、ハビタット作りを急がず、三つのことを考え切る。
- 種の設計図:Zoopedia を引いて対象種の空間・社交・垂直の要求と習性(よじ登り、掘り、飛行、遊泳)を確認する。囲いの方案は種の習性から逆算する。
- 導線の設計図:訪問者はどの側から見るか、見学面は何幅残すか、スタッフはどこから入るか — 囲いの形が固まってから導線を変えるのは一大改修になる。
- 隣接の設計図:動物脳システムは隣接する生物や捕食者を知覚する(動物脳行動システム詳解 参照)。獲物と猛獣の展示エリアの配置は互いへの刺激を織り込む。
囲い計画の要点#
囲いはハビタットを支える最初の基盤だ。計画時には下の表で照合する。
| 要点 | 判断基準 | よくある疎漏 |
|---|---|---|
| 完全に閉じていること | 四面が途切れなく連続している | 地形の起伏部分で囲い漏れ、接続位置のずれ |
| 高さと素材 | 種のよじ登り・衝撃習性との適合 | 猛獣の囲いが低すぎる、よじ登り種に不適な素材を選ぶ |
| 埋設の要否 | 掘る種には地下側の防護が必要 | 地下視点でのチェックを怠る |
| 展示面の選び分け | 公開面はガラス、背面はがっしりした壁 | 全面ガラスの囲いでプライバシー項目が崩壊 |
| スタッフ通路 | 飼育員の出入口を確保 | 通路が装飾や建築にふさがれる |
| 空間の余裕 | 群れの拡張分のスペースを確保 | 繁殖成功後に二次施工を強いられる |
特にプライバシー項目を強調する。全面透過の囲いは訪問者には優しいが、動物には悲劇だ。定石は展示面のガラス + 背面の壁 + エリア内の隠れ家という三層構造で、これに植生による遮蔽を組み合わせる(動物福祉と要求システム詳解 参照)。
地形ツールの使い方の考え方#
地形の施工が資する目標は三つ。種の習性(陸と水の割合、傾斜、洞穴)、見た目の重層構造(訪問者が底を見渡せるスカイライン)、エンリッチメントのポイント(地形そのものがエンリッチメントになる)。
| ツール | 適する場面 | コツ |
|---|---|---|
| 地形の盛り上げ・掘り下げ | 傾斜地、谷、高台の演出 | 高台に観察ポイントを置き、谷に隠蔽エリアを作る |
| ネイチャーブラシ | 植生と岩の大面積敷設 | まず基調のバイオームを刷り、その後に部分的なアクセントを足す |
| 水形の成形 | 陸上展示エリア内の小川と池 | 水源・飲水とは分けて計画する |
費用対効果が極めて高い習慣を一つ。最少の地形変化で最大の見た目効果を引き出す。一周まわりの浅い溝、緩勾配の高台一つの方が、大掛かりな造り替えよりはるかに安上がりで、訪問者の体験は大差ない。
ブループリントのワークフロー#
ブループリントと逐件建造の併用は、今作の建造効率を支える鍵の設計だ。推奨する役割分担は次のとおり。
- 定型パーツはブループリントへ。飼料トレーの組み合わせ、隠れ家の組み合わせ、観察窓つきの囲い区間など反復ユニットは一度作ればどこでも使い回せる。
- ブループリントはいつでも置く。新しい展示エリアにはまずブループリントで仮置きし、レイアウトが通ったら逐件建造へ入れ替えて仕上げる。
- Workshop 補給。クロスプラットフォームのクリエイティブワークショップはローンチ初日からブループリントの共有に対応している。素材が足りないならまず購読しに行く(詳細は ビルディングツール、ブループリントとクリエイティブワークショップ)。
- 逐件建造は重要面に残す。展示面と象徴的な建築は逐件建造で作り込み、それ以外はブループリントで効率化する。
自由配色と景観テーマ#
- 自由配色(flexi-colour)、スケール、ミラーリング、再配色により、同じ素材群で展示エリアごとの雰囲気差までカバーできる。配色はバイオームの基調との調和を優先する。
- 景観テーマは全9セット。新規4テーマ + 初代からの復帰5テーマ。旧来プレイヤーに馴染みの深い初代テーマが揃っている。取り合わせる際は「1区画につき1主調」を勧め、どの区画も素材の寄せ集めに見えるのを避ける。
- テーマの選定は訪問者の見え方の一体性にも響く。園全体のビジュアル言語が統一されていれば、評判四軸のうち訪問者体験が安定する(教育と保全の仕組みと星五つの評判 参照)。
囲い素材と展示面の選択の考え方#
囲いの素材は「動物の要求 × 訪問者の見え方 × コスト」の三方向の釣り合いで決める。
| 位置 | 推奨の方案 | 理由 |
|---|---|---|
| 公開展示面 | 全面ガラス | 見え方は最良。エリア内の遮蔽と組み合わせてプライバシー項目を制御 |
| 側面と背面 | がっしりした壁または高い囲い | コストが安くプライバシーが保たれ、動物に安心感をあたえる |
| 天井(よじ登り種) | 天井塞ぎまたは内倒しの構造 | 脱出を防ぐ要の位置 |
| 地下(掘る種) | 地下防護層 | 地下視点を開いて完全性をチェック |
| スタッフ出入口 | 二重扉の構造 | 開扉の瞬間に動物が走り出すのを防ぐ |
具体的な素材の項目と強度の差はゲーム内の建造メニューを基準とする。原則は変わらない — 展示面は人に魅せるため、それ以外は動物に暮らすため。
よくある建造の失敗リスト#
- 囲いが三面だけ:施工の中断やブループリントの置き漏れが生む古典的な事故で、動物が外へ出れば園全体が悲鳴を上げる。
- スタッフ通路がふさがれている:装飾物・植生・建築が少しずつ通路を削り、やがてスタッフがまとめて業務を止めるまで気づかない。
- 種Aのために建てた館に種Bを入れる:よじ登り種を低い囲いへ、掘る種には地下防護なし。
- 全面ガラスで遮蔽なし:訪問者体験は満点、動物のプライバシーは崩壊。
- 地形を途中で放棄:未完成の地形は見栄えが悪いうえに引っかかりリスクを残す。着手前に図を描くこと。
- ブループリントの比率管理の失敗:設置時に実際の占有面積を見ず、歩けない隙間を残す。
症状別の対処表は よくある質問と動物園運営のトラブル診断 を参照。