AION2 ゲーム概要と世界観#
『AION2』の物語は、初代『AION』のエンディングから200年後を舞台にしています。本作の世界をつかむには、まず三つの問いに答えるのが近道です。なぜこの世界は「分断」されてしまったのか、天族と魔族はどうして対立を続けているのか、そしてプレイヤーのキャラクターはこの構図のどこに位置するのか——この順番でひとつずつ確認していきます。
世界の背景:崩壊後のアトレイア#
初代『AION』は2008年にサービスを開始し、永遠の塔を巡る天魔戦争を描いていました。『AION2』の時点で永遠の塔はすでに崩壊しており、世界全体にあたる アトレイア(Atreia) は分断された大陸になっています。流れを変えた決め手は次の三つです。
- 竜族(Balaur)が優勢に立っている —— 竜族がアトレイアのマップの大部分を支配しており、プレイヤーが動ける領域は竜族に呑み込まれなかった一部分にすぎません
- 天魔の対立は続いている —— 天族(Elyos)と魔族(Asmodians)の陣営対立は、永遠の塔が崩壊したことで幕を下ろしませんでした。むしろ大規模な陣営抗争の土台へと変わっています
- 守護者(Daeva)の台頭 —— プレイヤーは永遠の塔の破片と結ばれた傭兵、つまり守護者を演じます。この力の線を辿った先に、次代の 大守護者(Arch Daeva) へと成長するチャンスが置かれています
「永遠の塔の破片と結ばれている」という設定は、物語と育成が噛み合う場所です。キャラクターは世界観の中心人物であると同時に、横軸の成長システム(スキルパネル、パンテオン、秘術カード)を担う存在でもあります。関連する仕組みについては AION2 攻略ハブ から各ページへ進んでください。
二大陣営の比較#
陣営選びは『AION2』で最初に下す、最も重い決定です。出生地とキャラクターの外観、さらに大規模陣営抗争(RvR)でどちら側に立つかまで同時に決まり、同じサーバー内では変更できません。両陣営の構造は次の通りです。
| 項目 | 天族(Elyos) | 魔族(Asmodians) |
|---|---|---|
| 開始大陸 | エリシア(Elysea) | アスモデ(Asmodae) |
| 環境の基調 | 明るく緑豊かで、王道ファンタジー風の都市 | 過酷な氷雪のツンドラと火山の峡谷 |
| 翼の外観 | 白/金の羽毛の翼 | 黒い蝙蝠の翼 |
| アートの質感 | 光明系の王道ファンタジー | 暗色系の荒野ファンタジー |
| 決まる事項 | 内容 |
|---|---|
| 出生地 | 陣営によって、どの大陸からゲームを始めるかが決まります |
| キャラクター外観 | 翼のデザインは陣営に直結します。天族は白金の翼、魔族は黒い蝙蝠の翼です |
| RvR での立ち位置 | 要塞戦やアビスの衝突といった大規模な攻防で、どちら側に立つかが決まります |
| 変更できるか | 同じサーバー内では変更不可。選び直したい場合はサーバーを移してキャラクターを作り直すしかありません |
PvP 志向やサーバーの人口構成を踏まえた選び方のアドバイスは、初心者ガイド:開始前の準備と序盤の進め方 にまとめています。
シームレスな大世界:初代のおよそ36倍#
『AION2』のオープンワールドは シームレスマップ で、公式の説明では初代のおよそ36倍の規模とされています。それ以上に重要なのが立体構造です。マップは「平面」だけでなく「垂直方向」にも階層を持っています。
| 階層 | 内容 |
|---|---|
| 地表 | 主要大陸の地上エリア。メインクエストの主な舞台です |
| 地下 | 地下エリア。地下の探索と戦闘のための空間が構成されています |
| 空中浮島 | 浮かぶ島々。飛行システムに頼って到達します |
| 水域 | 水中のポイントや水上の移動手段が存在します |
この立体構造は探索と戦闘の発想に直結します。同じエリアでも、地上のルート、地下の入口、空中の浮島では到達する内容がまったく別物になります。そして飛行ゲージ(耐久)の管理が、空中にいられる時間を左右します。
戦闘デザイン:ハイブリッド式の操作#
『AION2』は「Tab キーで対象をロックするだけの従来の MMO 戦闘」を明確に廃止し、ハイブリッド式へ切り替えています。
- 指向スキルとロックの併用 —— 一部のスキルは対象に依存しますが、出力と防御動作の多くはリアルタイムの操作に頼ります
- リアルタイムの回避とガード —— 敵の重要動作は、自分で回避するかガードするかにかかっています
- コンボ、背面攻撃、ポジション —— 攻撃効率は立ち位置と攻撃方向に直結します。背後からの攻撃は偵察系職業のコア循環です
- 自動化なし —— オート戦闘も自動経路移動も放置周回も存在しません。手動操作が設計の大前提です
この設計は飛行と組み合わさって「空戦」の土台を作ります。高度差、空中回避、立体のポジショニングが戦闘の行方を決められ、吹き飛ばした敵には空中コンボを繋げられます。
グローバル版の配信形態#
『AION2』グローバル版には、韓国/台湾サーバーとは違う配信設定がいくつかあります。概要は次の通りです。
| 項目 | グローバル版の設定 |
|---|---|
| プラットフォーム | PC 独占。Steam と NC 独自プラットフォーム PURPLE の二系統 |
| 課金 | 基本プレイ無料(インアプリ課金あり)。10月5日から全プレイヤーが参加できます |
| アーリーアクセス | 9月30日〜10月4日。Founder’s Pack 購入者に限定されます |
| サーバー | 北米西、北米東、中欧、南米、日本の5地域 |
| 言語 | グローバル版は10言語に対応(簡体字中国語と繁体字中国語を含むとの報道あり) |
韓国/台湾サーバーは2025年11月19日に先行稼働しており、グローバル版はそのやや前期のバージョンを基に構築されています。たとえば韓国サーバーが2026年7月に追加した第九の職業 拳法家(Brawler) はグローバル版の初期メンバーには含まれず、ローンチ時点では8職業です。
初代『AION』との継承関係#
『AION2』は初代のグラフィックリマスターではなく、時間軸を200年進めた新作です。確定している仕組みをもとにすると、両者の関係は次のように整理できます。
| 項目 | 初代『AION』(2008) | 『AION2』 |
|---|---|---|
| 世界の状態 | 永遠の塔は崩壊していない | 崩壊から200年後、アトレイアは分断された |
| 陣営構造 | 天族/魔族の対立 | 対立は継続し、竜族がマップの大部分を支配 |
| 飛行 | 象徴として知られるシステム | 維持され、ほぼ全マップで飛べる中核の戦闘次元へ昇格 |
| マップ構造 | 区域の連結が中心 | シームレスな大世界で、規模は初代のおよそ36倍 |
| 戦闘 | 対象ロックが中心 | ハイブリッド式:ロック+リアルタイムの回避/ガード/コンボ |
| エンジンと規模 | 旧エンジン | Unreal Engine 5、PC 独占 |
シリーズの既存プレイヤーにとって最も馴染み深い二つ——天魔の対立と飛行——は、続作でいずれも拡大されました。前者はアビス、要塞戦、クレバス(Rift)大型イベントへと広がり、後者は「移動手段」から「戦闘の次元」へと格上げされています。
重要用語の早見表#
攻略の本題に入る前に、ガイド全体を横断する専門用語を先に押さえておきましょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| アトレイア(Atreia) | ゲーム世界の名称。永遠の塔崩壊後に分断された大陸 |
| 竜族(Balaur) | アトレイアのマップ大部分を支配する敵対勢力 |
| 天族(Elyos)/魔族(Asmodians) | プレイヤーが選べる二大陣営。出生大陸と RvR の立ち位置を決めます |
| 守護者(Daeva) | プレイヤーキャラクターの身分。永遠の塔の破片と結ばれた傭兵 |
| 大守護者(Arch Daeva) | プレイヤーが辿りうる究極の身分目標 |
| キナー(Kinah)/クーナ(Quna) | ゲーム内通貨とキャッシュ通貨による二通貨体系 |
| アビス(Abyss) | 常時開放の陣営戦争エリア。中核となる PVPvE の空間です |
| サンクチュアリ(Sanctuary) | グローバル版初のチームレイド。10人(5人×2組) |
陣営選びで迷ったときの考え方#
陣営は「強い/弱い」で選ぶものではありません。両陣営は職業・レイド・成長体系を共有しており、数値上の非対称は設計されていません。選び方で参考にできるのは次の三点です。
- 雰囲気で選ぶ —— 明るい王道ファンタジーを見る側か、暗く荒涼とした世界を見る側か。翼の外観を含むアートのトーンは出生大陸と直結します
- 人間関係で選ぶ —— 友人がすでに立つ側があれば、同じ側に入った方がパーティーと公会の運用が安定します
- 人口のバランスを観察してから決める —— サーバー開放直後の各側の分布を確認できるまで、キャラ作成を少し遅らせるのも手です
選び間違えた場合、同じサーバー内ではやり直せません。別のサーバーに移って最初から作り直す以外の道がないため、外観と出生地の違いをプレビューや公式映像で確認してから決めるのが安全です。
用語の読み分け:紛らわしい三語#
攻略記事を読み進める上で、混同しやすい三語を先に切り分けておきます。
| 用語 | 指すもの | 混同しやすい語 |
|---|---|---|
| 永遠の塔 | 初代の物語の中心にあった構造物。崩壊済み | AION(ゲーム名) |
| AION の破片 | 崩壊後の塔の名残。守護者の力の源 | 装備素材 |
| 大守護者 | プレイヤーが辿りうる身分の到達点 | NPC の肩書き |