祈禱と魔法#
エルデンリングの呪術体系は 魔法(Intelligence基軸)と 祈禱(Incantation)(Faith基軸)の二本柱に、Arcaneを副軸とする 竜信仰祈禱を加えた三系統で構成される。本ページでは各呪術の数値を一つずつ列挙する代わりに、体系の仕組み・詠唱道具の使い分け・タリズマン構成・俗説の訂正までを整理した。文中に残している数値はすべて複数ソースで突合済みであり、出典の無い旧数値は削除して定性説明に置き換えている。
三体系の概要#
- 魔法(Sorceries):Intelligenceが駆動し、杖で行使する。学院の灰石系による遠距離弾幕、カリア剣刃系の近接速剣、避けにくい暗色の弾道を持つ暗夜系、隕石を投げる重力系、さらに知力と信仰の両立型となる死亡系の怨霊魔法まで幅広い。
- 祈禱(Incantation):Faithが駆動し、聖印で行使する。黄金樹系は回復と防護を司り、古竜系は落雷、神皮の黒焔系は遅延燃焼、焔と狂火系は範囲制圧、獣系は低コストの投石を担う。
- 竜信仰祈禱:竜信仰体系。FaithとArcaneの両属性が必要で、飛竜のブレスと叫びを主体とし、範囲制圧と異常状態の展開に寄与する。
詠唱の前提条件#
- 呪術は 記憶スロット に装備して初めて行使できる。スロット枠は「記憶の石」を集めることで増え、探索の進度に伴い順次拡充される。
- 行使には FP(青ゲージ) を消費し、FP上限はMind属性で決まる。FPが続かなくなれば撃ち続けられないため、長期戦では一巡ごとの出力窓を設計しておく必要がある。
- 魔法には杖、祈禱には聖印の装備が必須で、該当属性が呪術の要求値に達していなければ行使できない。
ステータス振り方と受益曲線#
- Vigor:ソフトキャップは40と60の二段階。60を越えたあたりから受益は明確に低下し、どの流派にとっても生存の最低ラインとなる。
- 出力属性(Intelligence・Faith・Arcane):およそ60以降は受益が逓減し、99が硬い上限。プレイヤー対戦ではレベル予算との相談になる。
- プレイヤー対戦(PvP) のコミュニティ主流レベルは 125レベル。振り分けは出力・FP・生存のどれかを削るのが前提で、すべてを最大まで伸ばすことはできない。
- MindがFP上限を決める。呪術を主軸にする流派はより高いMindが必要で、近接混合の流派は控えめでも構わない。
杖と聖印の選び方#
杖#
- ルーサートの灰石の杖(Lusat’s Glintstone Staff):同世代の杖より魔法ダメージが高く、代償にFP消費が50%増。単発火力の最大化を狙う場合に選ぶ。満月女王レナラ(Rennala, Queen of the Full Moon)撃破後に入手できる。
- アズールの灰石の杖(Azur’s Glintstone Staff):詠唱速度が明確に向上 — ただしこれは「動きが速くなる」という定性効果であり、公式は具体的なパーセンテージを出していない。FP消費も同様に50%増。入手条件はルーサートの杖と同じ。
- 隕石の杖:Intelligence要求が優しく重力系魔法にボーナスがあるが、強化不可。序盤の過渡用で、中盤まで据えてから強化可能な灰石の杖へ持ち替えて良い。
- カリアの王室杖:Intelligence高振りでの補正に優れ、純粋なIntelligence法師の定番の到達点。
- 死王子の杖:IntelligenceとFaithの二重補正。死亡系魔法と知力・信仰の両立型向け。
聖印#
- 聖印はFaith補正と系統強化で棲み分けする。狂火の聖印は狂火系祈禱を強化し、竜信仰の聖印は竜信仰祈禱を強化し、Faith純振りの後半の定番は補正に優れた黄金樹系の聖印だ。
- Arcaneの竜信仰流は聖印のArcane補正も同時に見る必要がある。良い聖印が噛み合わないと竜信仰祈禱の受益は大きく落ち込む。
FP効率と消費管理#
- ルーサートとアズールの二杖のFP消費ペナルティはともに +50%。代わりに得られるのは火力と動作の速さだ。この二杖を持って出るならMindの振り分けと青い聖杯瓶の管理が必須で、そうしなければ爆発窓が一巡保たない。
- カリアの奉礼紋章(Carian Filigreed Crest):戦技のFP消費を25%減らす。鍛冶場イージ(Iji)で購入できる。効くのは武器の戦技だけで呪術本体には効かないため、戦技を出力サイクルに組み込む近接混合流派向けだ。
- 霊薬はビルドに応じて青ゲージ回復・魔法強化などの方向に調合でき、爆発窓(彗星アズールの継続詠唱など)の定番の前準備になる。
タリズマン構成(数値は突合済み)#
- 魔法蠍のタリズマン(Magic Scorpion Charm):魔法ダメージ13%増、代償に自らの防御率が低下する。爆発型の定番だが、硬さを削るぶんはVigorを高めに振るべきだ。
- 血の君主の歓喜(Lord of Blood’s Exultation):付近の敵が出血状態のとき攻撃力10%増、強化+1で13%。血焔付魔の近接流における中核的な見返りのタリズマン。
- ラダゴンの烙印(Radagon’s Soreseal):Vigor・Endurance・Strength・Dexterityが各5上昇、代償に被ダメージ15%増。CaelidのFort Faroth(ファロス要塞)で、軒先から下へ降りて木製の通路沿いを辿った死体が所持している。ラダゴンの疤痕(Radagon’s Scarseal) は同型の下位版で、二つ同時には装備できない。序盤は呪術と装備の属性要求越えに使い、後半はステータスの成長で代替するのが良い。
- 緑亀のタリズマン(Green Turtle Talisman):スタミナ回復速度17.7%向上。Limgrave東のSummonwater Village(召喚水村)にある地下の墓所。石の剣の鍵が必要。詠唱者は頻繁に回避移動を行うため、継続的な回復効率の見返りが安定する。
- 大壺のタリズマン(Great-Jar’s Arsenal):装備重量上限を引き上げ、より重い装備を着ながらも中重量の回避段階を守ってくれる。
装備重量・回避・防御#
- 装備重量は軽・中・重の三段階。30%〜70%の中重量が標準の機動域だ。70%超は重重量で回避がはっきりと遅くなり小回りだけになる。軽重量が最も機動的だが、具体的なフレーム数はコミュニティの測定基準が統一されていないため本ページでは数値を置かない。
- 詠唱は前も後ろも動作が長いため、重量段階が「一巡撃ってから走り抜けられるか」を直接左右する。法師の装備は装備率を中重量以内に収めること。
- 盾は受けの消費とパリィ性能で定性分化する。小盾は軽くパリィに向き、中盾は攻撃と防御の均衡、大盾は受けの消費が軽い反面重く機動を失う。呪術流派は多くの場面で盾を構えて硬く受けるよりも立ち回りに依存する。
異常状態呪術の正しい理解#
- 出血・毒・猩紅腐敗・凍傷などの異常状態は、蓄積値が個別の呪術と対象の耐性で決まり、それぞれ減衰(回復)速度も異なる。全敵に一律に当てはまる共通表は存在しない — 旧版が置いていた「+1.5、およそ600、極めて遅い」形式の統一表はゲームの仕組みに合致しないため丸ごと削除済みだ。以後引用しないこと。
- 竜信仰のブレス(腐敗竜のブレス・氷竜のブレス)の価値は、広い範囲に異常状態をばらまく点にある。黒焔系は遅延燃焼を伴い高HP対象の削りに向く。血焔の刃は武器に血焔を付与し、出血を継続的に蓄積できる。
推奨流派と呪術の組み合わせ#
純Intelligence法師#
- 彗星アズール:継続詠唱する魔法のレーザー。魔法の大地と霊薬を組み合わせて爆発窓を作る。
- 魔法の大地:地面に魔法陣を描き、その中に立って撃つと魔法の威力が上がる(上昇幅は本ページでは数値を置かない。旧版の固定パーセンテージには出典が無い)。
- 破滅の流星:追尾して分裂する弾。撃ち歩きで相手に継続的な回避を強要できる。
- カリアの迅剣:近接用の速い魔法剣。FP負荷が小さく、法師の「通常撃ち」代わりになる。
- 暗夜の彗星:暗色の弾道は回避では避けにくい。ボス戦でもプレイヤー対戦でも強い。
- 岩石球:重力系の投擲。体勢崩しに優れ、敵の動作を中断できる。
Faith祈禱流#
- 古竜の雷槍:複数の落雷による主力出力。
- 巨人の炎を感じ取れ:広範囲の爆発炎。群れの処理と手強いボスの撃破の両方を担う。
- 黄金樹の癒し:大規模な回復。手強いボスとの戦いにおける命綱。
- 黄金の防護:戦前に仕込む防護系の祈禱。ボス戦前の整備に最適。
- 黒焔:遅延燃焼。高HPの敵を削るのに向く。
- 焔よ、我に力を与えよ:短時間だけ炎属性と物理攻撃を上げる戦前のバフ — 噴射系の攻撃祈禱「焔よ」とは別物なので、下記の訂正参照。
竜信仰(Arcane)流#
- ステータスはFaithとArcaneの両振りとし、Arcaneで竜信仰祈祷の受益を増やす。
- 腐敗竜のブレスは広範囲に猩紅腐敗をばらまき、氷竜のブレスは凍傷による足止めを兼備、竜火は要求が最も低い入門用のブレス。
- 血焔の刃で武器に出血を添え、血の君主の歓喜と組み合わせると近接のもう一本の出力軸になる。
プレイヤー対戦(PvP)の要点#
- 125レベル基準で振り分け、まず主打する系統を決め、余った予算をVigorとMindへ配る。
- 暗夜の彗星・破滅の流星は遠距離の牽制に向き、カリアの迅剣は斬り合い用、岩石球のような高体勢削りの呪術は相手のリズムを断ち切れる。
- 詠唱の前動作が最大の弱点だ。予備照準、障害物の利用、相手の攻撃の隙を掴むことのほうが火力の堆積より重要になる。
- 重盾で硬く受ける相手には、魔力の弾を撃ち込むのをやめ、高体勢削りの手段か、盾を緩める瞬間を突くほうが良い。
訂正: 本節が正した旧版の誤り#
- アズールの灰石の杖の旧記載「詠唱速度+40%」は、公式に該当のパーセンテージが存在しない。実際は詠唱速度が明確に向上する效果であり、「FP消費+50%」のみが正しい。
- ルーサートの灰石の杖の旧記載「魔法ダメージ+10%」には出典が無く削除済み。確認できるのは同世代の杖よりダメージが高いことと、FP消費+50%だけだ。
- 結界系の祈祷について旧版の「魔力ダメージの防御+60%」には出典が無く、仕組みの説明に置き換えた。結界系は特定属性の被ダメージに対する防護を担う。
- 旧版は攻撃強化の数値(炎属性+20%・物理+15%、いずれも出典無し)を噴射系の祈祷「火焰よ」の名前へ誤って紐付けていた。「火焰よ」は前方へ炎を噴射する攻撃祈祷であり、攻撃強化を与えるのは「火焰よ、我に力を与えよ」だ。二つは仕組みが異なり、具体的な上昇幅は記載しない。
- 血の君主の歓喜の旧記載「+20%」は誤りで、実際は10%(強化後は13%)。
- 献斗剣・短剣のタリズマンは「HPが20%未満のとき攻撃力20%増」と誤伝されやすい — これは紅涙石系の仕組みが混入したもので、実際の効果は急所ダメージ17%増(火山官邸の霧門の先、石の剣の鍵が2つ必要)。
- 旧版の異常状態「共通蓄積表」はゲームの仕組みに合致しないため丸ごと削除した。
- 「全マップで記憶の石は8個、呪術スロットは計9枠」「Mind40でおよそ220FP」などの数値には出典が無く削除した。進度に応じて増えるものとして、FPの運用曲線は自分で調整すること。
- 緑亀のタリズマンの所在はSummonwater Villageの地下の墓所(石の剣の鍵が必要)であり、旧版は「地下墓地」と誤記していた。
よくある質問#
- 序盤の法師はどの杖? 隕石の杖はIntelligence要求が優しく重力系にボーナスがあるが強化不可。岩石球などの重力系と組ませば中盤まで安定して使えるので、その後に強化可能な灰石の杖へ持ち替えれば良い。
- 彗星アズールで爆発を出すには? まず魔法の大地を敷き、霊薬は青ゲージ回復か魔法強化に調合し、そのままレーザーを引导し続ける。ダメージはステータスと敵の耐性で変動し、固定値はない。
- 魔法流と祈祷流はどちらが強い? 魔法は単発と爆発の上限が際立ち、祈祷は回復・防護・異常状態の万能さで勝る。自分の手触りで選ぶのが良い。
- Mindはどれくらい振る? 呪術主軸なら多く、近接混合流は控えめに。具体的な線はFPの消費と回復の実測値で見ること。本ページでは出典の無い固定値は置かない。
- スロットが足りない場合は? 記憶の石を集めれば枠は増える。進度に応じて順次取り尽くせるので、見逃しを心配する必要はない。
- 属性はどこで打ち切る? Vigorは40と60の二段階、主打出力属性はおおよそ60以降に受益が逓減し99が硬い上限。プレイヤー対戦では125レベルの予算で取舍すること。